数日前、MVNOの代表格でもあるiij mioが以下のようなツイートをしていた。
昨日から、XperiaのOSアップデートを行ったら通信ができなくなった、というお問い合わせを複数いただいています。SIMスロットを変えることで接続できるようになったというつぶやきもあるようですが、弊社では問題や対策についての情報がありません。Xperiaをお持ちの方は、くれぐれもご注意ください。
— IIJmio (@iijmio) 2018年5月9日
同社は端末の動作確認に命をかける程に熱心で、発売されたばかりの機種でも動作確認はすぐ行ってくれる良心的な会社だ。ただ、このツイートに関して言うと疑問点が残る。具体的にどのXperiaなのか、一切言及していないのだ。これがなぜなのか、集めた情報を元に推測していきたい。
①該当機種はXperia XA1、XA1 Plus、XA1 Ultraか!?
信頼ある情報筋によれば、どうやらXA1の機種でアンテナピクトが立たないらしい。XA1とはSONYが海外で展開しているシリーズで日本では未発売。他に初代XA、今年リリースされたXA2、XA2 Ultraが存在している。
かき集めた情報では、ひとまずXA1シリーズで確認される症状だが、他にも該当機種が出てくるかもしれない。そして話を戻すが、なぜiijは機種名を出さないのか。
②もう一つのツイートに注目
iijは冒頭で挙げたツイートに続き、珍しく英語でツイート。
We have several inquiries from users who updated their Xperia to new version of Android. I found the tweet suggesting that changing SIM slot could be effective to fix the problem, but I have no further information about it. Please consider carefully you should update your Xperia.
— IIJmio (@iijmio) 2018年5月9日
なぜ英語なのか、察しがついただろうか。恐らくiijとしては日本未発売のXperia、つまり技適が通過していないXperiaで発生している現象だという事に薄々気づいているのではないだろうか。
技適が通過していない物は本来、日本国内でSIMを挿して通信してはいけない。ただし総務省は事実上、黙認しているし、かといって具体的な機種名を出せばTLで「技適がーー」と騒ぎになることも予想される。だから短期滞在の外国人が使っているという前提で英語によるツイートも流したのかもしれない。
第一、SIMスロットの切り替えで使えるようになるという表現(英語ツイート内)はDual SIMを挿しているわけで、Dual SIM=海外版Xperiaと捉えられる。
最後に
それにしても、今回のiijによる曖昧なツイートは意味深だった。機種名に一切触れず、おまけに英語によるツイート。技適云々の騒ぎを起こさない配慮なのだろう。とりあえずキャリア版のXperiaを利用している方は問題ないのではないだろうか。ただし、あくまでも筆者の推測にすぎないので、引き続き注目していきたい。