Android OSに移行したBlackberry Priv、洗練されて小型化したKEYoneと2種類のデバイスがグローバルだけでなく日本でも発売された。市場に残された唯一の物理キーボード搭載の同シリーズは根強いキーボードファンには堪らない。
(昨年、速攻で輸入したBlackberry KEYone。レビューはこちら)
あまり盛り上がってないかもしれないが、その新作が間もなく発売されようとしている。今回はDual SIM、物理キーでのフリップ入力という2つの新要素が見逃せない。
①スペックはKEYoneより格段に上、最高のヌルサクに期待
まず気になるのはチップセット。今回はSnapdragon600番台の最高峰である660を搭載しており、限りなくハイエンドに近い。これは国内版Zenfone4、OPPO R11sなどにも搭載されており既に実績のあるSoCと言えるだろう。
(RAMはデフォルトで6GB、容量は64GBと128GBの2種類展開)
Snapdragon600番台はよくモッサリするとか言われるのだが、660に至っては頭一つ抜きん出ているため、今までで最もヌルサクなBlackberryになることが期待できる。
②これは新しい、キーを押下せずタイプできるフリック入力!
もしかしたら、今回はスペック云々よりも注目すべきはこの機能かもしれない。物理キーを押下することなく、キーの上から指をスワイプするだけで入力できるらしい。
(押下したいキーに指を置いて、上に滑らす方法のようだ)
Blackberry keyONEではキーボード上で入力カーソルを動かすことができたが、デフォルトIMEに限られていた。今回はサードパーティ製IMEでもこれが利用できるだろうか。そこだけが心配だ。
③日本版が発表されるも、Dual SIMはSilverのみ・・・
いつも遅れて日本で発表、発売されるのだが、今回に関しては日本の発表も早かった。世界で唯一auに対応したモデルがDual SIMとなり発売されるらしい。公式サイトによれば日本版の対応周波数は以下の通り。
(LTE Band)1/2/4/3/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/39/40/41
(3G Band)1/2/4/5/6/8/19
価格は税込み79,800円とそこまで高額ではない。ところが困ったことに、シルバーだけがDual SIMでブラックは1万円高くなる上にシングルSIMとなっている。これは頂けない。
そこでBlackかつDual SIMのモデルはないかと探したところ、BBF-1006型番が該当するようだ。
Blackberry公式サイト(海外)の周波数表記に注目。BBF100-6型番に関してはDual SIM versionと明記があり、下にDSDSと明記されている。また、「両方のSIMが4Gで待機できる」との記述があり地域によってはDSDVが可能であることがわかる。
周波数の対応状況に関していえば、大事なFOMAプラスエリアである3G Band6があり、LTE Band1,3,19があることからドコモでは不自由ないはず。
最後に
去年のBlackberry KEYoneはブラックモデルが完全に後出しで登場した。今年は最初から用意されているようなので是非手に入れたい。日本でも出るという事だが残念なことにブラックはシングルSIMのみ。
「auは要らないからDualなブラックが欲しい」となれば海外版を探すしかないようだ。さぁどうする!?シルバーでDualの国内版を買うか、一切妥協せずBlack、Dual SIM、128GBのSIMフリーを探すか、非常に迷う・・・(汗)