当ブログで何度か取り上げた、第4のキャリアとしての楽天モバイル。サービス開始を来年に控えるも「ネットワークが貧弱すぎる事」が指摘されたり、「キャリアとして独立する事」が総務省から求められるなど前途多難にみえていた。
普通に考えれば勝機がないと思うのだが、昨日のKDDIとの連携で大部分が明らかになった。au Payなどの決済に関しては触れず、ネットワークについて書きたい。
①自社ネットワークが完成するまでau回線を借りる
「キャリアとして独立します、その時期も2026年と宣言します」という姿勢を見せた上で、基盤がしっかりするまでauネットワークを借りるという形になったわけだ。
これにより、懸念されてた地下、屋内、山間部など繋がりにくいエリアも今までと同様、問題なく繋がるようになる。ちなみにauは2012年11月のLTE開始当時から800MHz帯(Band18)に注力しており、この分野では強い。
②auネットワークのローミングエリアが限定的
ただし、気になる事もある。auネットワークが提供されるのは東京23区、大阪市、名古屋市を除く全国とされている。Band18がなければ都市部であろうと地下や屋内に弱い事は変わりない。この辺りはどう考えられているのだろう。
ここからは完全に憶測だが、楽天は自前で用意する1800MHz帯(Band3)の力に賭けているのかもしれない。2100MHz帯(Band1)よりも屋内への浸透性があるため、確かに2012年以前のSoftBankのような圏外発生率は避けられるだろう。
事実、旧イーモバイルも新規参入当時は都市部だけで1700MHz帯(現在のBand3)を展開し、地方都市への進出は半ば諦めていた過去がある。
この憶測通りなら「なるほど、そうきたか!」と腑に落ちるのだが、実際どういう計画なのか、もっと深く知りたいところだ。