新世紀エヴァンゲリオン、初音ミク、ドラゴンクエスト、ONE PIECE、ジョジョの奇妙な冒険など、様々な漫画・アニメとコラボスマホをリリースしてきたdocomo。スマホ黎明期は即完売が目立ったが、ここ数年目立つのは台数限定なのに売れ残る現象。
例えば2012年に筆者が即買いしたONE PIECEスマホは、限定5万台と言われていたが、その後1年以上もdocomo売り場から姿を消さず、タダ同然で処分され残念な思いをした事がある。一体、何が原因なのだろうか。
①日本のスマホ市場はiPhoneが1位
コラボ・モデルが売れ残る理由は諸説あると思うが、大きな原因と考えられるのが圧倒的なiPhoneユーザーの多さだろう。最近でこそAndroidが増えてきたものの、一昔前までは日本人の約半数がiPhoneユーザーという統計もあった。
(約13万円だったスマホが、一括648円はやりすぎ感が否めない)
「ジョジョは大ファンだけど、iPhoneを手放す気にはならない。」と言ったところだろう。日本がAndroidばかり売れる国だったら、また違っていただろうか。
②SIMフリーではなくキャリアモデルが多い点
もう一つ考えられる理由は、docomoから発売されすぎている点。「本体は欲しいけれど、家族でau(Softbank)を使っているから、乗り換えるわけにはいかない。」という例も考えられる。
auとSoftBankユーザーは合わせて6,000万人以上いると言われており、日本人の半分以上が自分の使っているキャリアではない事を理由に諦めるかもしれない。
③低価格スマートフォンが流行る昨今
ここ数年のMVNO SIMや低価格スマートフォンの流行で、そもそもスマートフォンにお金をかけない人も増えてきた。コラボモデルは開発費が上乗せされているため、端末の定価も総じて高い。
特にJOJOスマホ(L-02K)は一切の割引なしで販売されたため、時代の流れに反してしまった感は否めないだろう。
最後に
これまで、実に様々なコラボ・スマホが販売されてきたが、やはり最近は台数限定でも売れ残りが顕著に出てくる。それが処分されれば原作者、ファン、キャリア、誰もが残念な気持ちに終わってしまうのだ。
こんな事が続くようでは、もうキャリア限定モデルというのは出てこなくなるのではないだろうか。もし出すのだとしたら、少なくともターゲット層には外国人も含め、SIMフリー前提として企画すべきだろう。