ソフトバンクが東証一部上場後、初の決算を行った。営業業績、先の大規模障害への見解などトピックは様々だったが、筆者が気になったのはソフトバンクショップにおける、一部サービスの有料化について宮内社長が言及したことだ。
まだ検討されている事が前提の話だが、データ移行やLINEの引き継ぎ作業など、ショップの力がなくとも解決可能なことに対して有料化を検討しているらしい。これに関して筆者の思うところを書きたい。
①スタッフが何人いても足りないサポート
筆者も販売員の経験があるので実感できるのだが、一人一人の顧客を相手に設定を手伝っていたらスタッフは何人いても足りない。これはスマートフォンが普及した今、業界が抱える大きな問題の一つだと思っている。
「できる限り自分でやって欲しい、でなければ有料化するしかない」というキャリアの言い分は間違ってはいないだろう。無料でも対応できるが、一人に三十分も時間を費やしていたら、それこそ2時間、3時間待ちに繋がってしまうのだ。
②キャリアであることのジレンマ
ただ、ソフトバンクはあらゆるサービス料金を徴収している。MVNOとの最大の違いは「安心できる」というサービス体制だろう。
だから、一部のサービスが有料化となれば「高い料金を支払っているではないか」という批判の嵐がきても何らおかしくはない。そして有料化しても、サービスが必要な人はいくらお金払ってでもくる。
結果的に混雑は根本から解決されるとは思えない。端末と料金プラン分離に伴い、そろそろキャリアショップのあり方が根本から変わってもいい頃なのかもしれない。
参照記事：ソフトバンクが上場後初の決算、「利用シーンの拡大」でスマホ戦略に自信