mineoがカナダ版 iPhone SEの新品を販売するというニュースが流れた。iPhoneならば日本でも販売されているのに、なぜわざわざ海外版を販売するのか、どんな違いがあるのかなど、今回はiPhoneならではの話をしたい。
①iPhone6s/ SEまでは同型番のモデルが世界に存在する
日本で販売されるiPhoneは、2016年頃まで他国でも同一のモデルが販売されてきた。香港版がいい例で、古くはiPhone4から技適が通過しており輸入する人が多かった。iPhone6以降はau SIMも認識するなど良いことだらけだったのだ。
(最近、SoftBank回線や自社でのiPhone取り扱いにも注力しているmineo)
その中でも北米版は、パッケージ内のACアダプターが日本モデルと全く同じ。安く調達できれば、メーカーにとって日本で販売する絶好のチャンスなわけだ。今回、mineoは新品を調達するとのことだが、整備済品の販売もよくある話。
②しかし、新型の海外版は販売されないかも・・・
しかし、この輸入販売は恐らくiPhone SEを最後に終わる事となるだろう。実はiPhone7以降、日本には日本限定の型番しか販売されないようになった。例えば海外で販売されたiPhone7を日本に輸入してもApple Payは使えない。
(左が日本版、右が香港版。ACアダプターの大きい香港版との違いがわかる)
iPhone8以降Apple Payが日本で利用できるが、日本の周波数バンド21, 42などマイナーながら大事なアンテナがなかったり、技適が通っていなかったりするのだ。こうした理由から新型のiPhoneがMVNOで取り扱われる事は6sやSEが最後になるだろう。
③それでも魅力な海外版
それでも海外版には唯一のメリットがある。シャッター音が鳴らないこと。日本版でもアプリを入れる事で消すことはできる。しかしデフォルトでOFFな点が重宝するもので、周波数云々を気にしない人に常に需要がある。
また、昨年は中国圏モデルのiPhone XS Max、XRだけがDual SIM対応になったり、夢が詰まっている事もあるのだ。とはいえ、技◯がーーという人は今回のiPhone SEが最後のシャッター音なしモデルだと思われるので、検討してもいいかもしれない。