海外で販売されたSIMフリースマートフォンは、日本のau SIMとの相性がすこぶる悪い。基本的にSIM自体を認識せず、一瞬KDDIと表示された後に弾かれることがほとんどだ。
データ通信ができる場合もあるが、それでもVoLTE通話はほぼ遮断される。ところがGalaxy S10 Plusでは珍しくVoLTE通話・データ通信ができたため検証記録を残しておきたい。
ただし技適マークが確認できないため、あくまで検証の範囲にとどめて推奨する物ではないので予めご了承頂きたい。
検証機:Snapdragon855搭載(SM-G9750)
毎度ダメなことはわかっていながらもUQ mobile VoLTE SIMを挿入しAPNを設定。すると4Gデータ通信が動きはじめ、VoLTE通話もできるようになった。
「まさか」と思い、今度は本家au VoLTE SIM(4G契約)を挿入するとAPN設定なしでVoLTE通話を確認。
なんとDSDV(Dual SIM、Dual Standby)を海外版Galaxyで始めて確認できたのだ。更に不在着信を知らせるSMSまで受信。これは海外版Galaxyが完全に変化したと言える。
auによるGalaxyシリーズ独占の影響か
後から発覚した事だが2019年からKDDIはGalaxy Fold、Galaxy Z Fold2 5G、Galaxy Z Flipなどフォルダブル端末の独占販売を展開してきた。
こうしたKDDIとサムスンの結びつきを背景に、Android9から動作するようになったようだ。ちなみにGalaxy Note9、Galaxy S9/S9 Plusでも動作報告がなされていて、これをリライト中の2021年に至るまであらゆる海外版Galaxyで動作は安定している状態だ。
ただし寄せられた報告によると2017年以前の海外版Galaxyでは認識しない模様。また海外版Galaxyは色んなモデルが存在しているため、すべての国モデルで動作するかまでは保証できない。
あくまで自己責になるので何か参考程度になれば幸いである。