スマートフォン市場が縮小しつづける中、Samsung はGalaxy S10 シリーズで成長を取り戻したかもしれない。
GSM Arena は S10 シリーズの売上が 2019 年内に 6,000 万台に到達すると予測している。この数値は前作の Galaxy S9 シリーズを上回るという。
①アメリカ、中国での予約が勝因??
好調な出だしは、アメリカと中国での予約台数が、前作比で 10 ~ 15% 増加したことが挙げられている。
ファーウェイが排除されている今、Samsung が米国シェアを攻める絶好のチャンスとなったわけだ。確かにサンフランシスコで発表会を行うなど、今年の Samsung は例年以上にアメリカへの注力を見せている。
逆に中国ではアップル社を排除する動きが強まり、Samsung が迎合されやすくなった。米中の対立が、まさか Samsung の売上を伸ばすとは誰が予測できたであろうか。
②エントリー・ミドル級スマホのシェア奪取へ
売上好調といわれるもう一つの要因は、 シリーズ初となる廉価版の存在だ。低価格ながら最上位チップセット Snapdragon855 を搭載しており、エントリーモデル、ミドル級スマホのシェアを狙ってきた。
特に Xiaomi やファーウェイのお膝元である中国において、この戦略が S10 シリーズ 6,000万台突破に貢献しているのは明確のようだ。
最後に
言われてみれば S10 シリーズは日本でも好調だ。未発売のため海外から輸入する人が多い中、めずらしく値下がりを見せていない。
普段なら 1~2 週間ですこしずつ下落していくのだが、人気が安定している証左といえよう。
この状況に P30 Pro ひっさげたファーウェイがどこまで反撃できるのか。目の離せない展開になりそうだ。
参照記事:Samsung expects to ship 60 million S10 units by the end of 2019