3 月 18 日に NTT ドコモが 5G サービスと新製品を発表した。
すでに多くのメディアで取り上げられており当ブログでは製品や料金については割愛し対応エリアについて述べていきたい。
驚いたことに、サービス開始となる 3 月 25 日時点では人の生活圏内において「エリア」とよべる場所が皆無である。
一年間何をやっていたのか
5G 商用化は 2019 年 4 月に米国と韓国が先陣をきったものの、やはり対応エリアは圧倒的に少なかった。
それもそのはずで、両者とも世界最速スタートを目指したからだ。
したがって十分なエリア準備期間を考えれば、日本キャリアの 2020 年参入は遅れているというより妥当な判断だと考えていた。
ところが本日発表されたドコモのエリアをみて愕然としたのは、筆者だけではないだろう。
諸外国から 1 年遅れたわりに、まったくエリア化が進んでいない。
対応エリアはわずか数ページの PDF に Wi-Fi スポット設置個所のように記されているだけなのだ。(リンク PDF 参照)
これを見て思うのは「1 年間、一体何をしていたのか」ということだ。
5G 電波の割り当てが遅かったなど、ドコモとしても様々な言い分はあるだろう。
しかしそれならば、開始時期は 2020 年のもう少し先でもよかったはず。
不揃いの Galaxy S20 シリーズ
5G に関してもう一ついうと Galaxy S20 が 3 月 25 日発売にも関わらず、兄弟機種の S20 + は数か月ずれて発売される。
最上位 Ultra の真相は不明だが S20+ のリリースが遅いのは恐らく 28 GHz 帯(ミリ波対)の技術的な調整をしているからではないか。
しかし n78, n79 バンドの周波数ですらエリア化できていないのだから S20+ もミリ波非対応で同時発売でも良かったのではなかろうか。
言うまでもなく海外ではシリーズの同時発売は慣例であり、キャリアの都合でラインアップを絞られたり発売が数か月遅れるなど言語道断である。
最後に
それでいて商魂だけはたくましい。
無制限プランを打ち出すもこれは当面の措置であって、 5G コンテンツを存分に味わってもらうわけではない。
4G ギガホ 60 GB よりも圧倒的にギガ単価が安いことから、地方や都市部に関係なくユーザーを 5G プランに移行させたい魂胆だろう。
そしてある程度のユーザーが集まったところで「加入者数は 1000 万を突破し、確実にドコモ 5G は支持を頂いている」とどこかの発表会で宣言するのが当面の目標だろう。
新機種を欲しいという人以外は、まだ購入する価値はないだろう。
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