30 万円するのに Google 非対応で、アプリを無理に入れても完璧には動作しない。
そんな鬼畜すぎるギーク向け端末、ファーウェイ Mate XS を外観編、GMS 導入編、5G 接続編と 3 回レビューしてきた。
いよいよ第 4 回目はアプリを含めた端末の使い心地、とりわけスマホとしての Mate Xs に迫りたい。
片手で扱える 6.6 インチ最強スマホ
結論から書くとスマホとしての使い勝手は「最高」の一言に尽きる。
閉じた時の重さが 300g ・画面サイズ 6.6 インチある Mate Xs は聞いただけで使いにくく感じるだろう。
ところが筐体の両サイドに丸みを帯びていること、ほぼ全面がディスプレイで手触りが滑らかであること、
またケースを装着しないが故に薄いこと、これら 3 つの要素は、筐体を閉じた時でも片手でのグリップ・ホールドを楽なものにしてくれる。
(閉じた時の構図。両サイドの丸みと滑らかな手触りで片手持ちが楽である)
持っていて疲れないのはメイン機種として利用する際の大きな判断基準にならないだろうか。
例えば日頃 LINE や Twitter 等の SNS に投稿したり、返信する頻度の高い人はこの辺りを重視するはずだ。
(畳めばスマホといっても 6.6 インチなので、一般的な端末よりかなり大型)
画像はまさに Twitter で入力している場面だが、 Mate Xs は IME の位置を微調整せず連続した片手入力が捗っている。
(ASPHALT9 のようなゲームだって片手で楽々!)
これだけ大きなスマホを片手だけで扱えるのは、やはり上述した 3 要素が大きく影響していると思われる。
慣れてくればアプリを分割してマルチタスク環境を構築したり、細かいカメラ操作などが可能になってより充実感が得られるだろう。
(6.6 インチともなれば上と下でのアプリの大きさに迫力が出てくる)
つまり Mate Xs の魅力の一つは重量とサイズを忘れさせる抜群の操作性であり、それも片手で行える設計が魅力をさらに高めているのだ。
ファーウェイといえば「カメラ」
次にカメラについて触れていこう。
Mate Xs が旗艦モデルとして導入される以上、ファーウェイとしてもカメラには抜かりがない。
4 眼レンズは広角、超広角、望遠と30 倍のデジタルズームを可能にし、P シリーズには及ばずとも完成度は十分だ。
基本的には P30 Pro など既存モデルとおなじ操作感覚で、ボケ具合を後から調整したり、AI をフルに活用させて被写体を美しく仕上げることが可能。
(撮影した画像はタブレットにして確認すると大きな迫力で楽しめる)
さらに背面カメラにレンズが集中しているため、インカメラが存在しないのが興味深いところである。
ほかにも LINE ビデオ通話などインカメラを必要とするアプリで活用できる。
ちょっとした作例
緊急事態宣言が出された今、遠出ができないので少しだけ作例をご紹介。
1.コロナビール
昔から好きな外国のビールの一つで、コロナと言えばコロナビールという単純な思い付きで買ってきた。
2. moto razr 2019
Galaxy Z Flip より少し前に発表された Lenovo 傘下のモトローラ初、折り畳みスマホ。次回レビュー予定だ。
やはり Galaxy S10 や S20 シリーズと異なりファーウェイカメラの強みは構えてからすぐ背景がボケるところ。
そして最近のお決まりになってきた、月が撮影できる千里眼カメラであろう。
作例3:お月様
要するに望遠鏡のような使い方をしない限り、30 倍ズームがあれば大抵の物は撮影できるのだ。
緊急事態宣言が解除され、行動範囲が広がれば夜景撮影や他社の旗艦モデルとの鳥比べをしたいと考えている。
最後に
それにしても最高の端末である。
ダメなところはないの!?と言われれば GMS 導入編でも述べた通り Google 認証の必要なアプリがたまに動作しないこと。
最近見つけたのは PUBG が起動してからプレイ前に弾かれた。
Mate XsでPUBGをやるとこうなる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル pic.twitter.com/d1YK3qSgVH
— Skyblue (@skyblue_1985jp) May 6, 2020
GMS 導入方法によってクリアできるそうだが Mate Xs は P40 シリーズや Mate 30 と ROM が若干異なるようで、手元の環境ではうまくいかなかった。
あとは Type-C ケーブルが充電時に外れやすいのも惜しい。
充電してどこかへ行き、戻ってくると「充電されてないない」という現象がわりとよく起きている。
構造上、ワイヤレス充電もないのでケーブルの種類に気を付けるしかなさそうだ。
以上の 2 点をのぞけば、P30 Pro と比べてステレオ音質もよく、ジーンズの後ろポケットに入れても OPPO Reno 10x Zoom や Galaxy Note10+ と比べて落下しにくい。
というわけでこのまま暫く使い込み、折にふれて気づいたことをレビューしようと考えている。
そして次回はタブレット編をお送りするつもりだ。
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