2回に渡ってお送りしたLG V30+のレビュー。全体的に完成度は高く、さほど文句の付けようもない。今回は最後ということで「惜しいな」と思うところを正直に書いていきたい。
(様々な機能からオーディオへのこだわりが見えてくる)
①音質重視だからこそ欲しかったステレオスピーカー
レビューには書かなかったが、LG V30+の音質は相当に素晴らしい。「何か特殊な機器でも入っているのでは!?」という程に美しい音色がでる。
にも関わらずスピーカーが一箇所だけ、モノラルなのが非常に残念だった。以前も書いたがミドルクラスのZenfone4でもステレオスピーカーを取り入れる時代だ。ここは絶対に妥協してほしくなかった。
②チューニング不足?Xperia XZ premiumとの差がありすぎる
2017年に発売されたフラッグシップ級スマホの多くがSnapdragon835というSoCを搭載している。このチップセットが力強く、Xperia XZ premiumではヌルサク感に感動した。
ところがLG V30+、チューニング不足なのかSnapdragon835とは思えない挙動。別にモッサリしているわけではないのだが、とても最新鋭のチップとは思えない。操作によっては若干のラグが生じる。
ここで失敗すると株を大きく落とすことになるので、何かしらの改善が欲しいところだ。でないと「isaiはずっとこんなもの」という烙印を押されてしまう。
③ケーブルもイヤフォンも入っていない
本題からズレるが、日本キャリアから発売されるスマートフォンにはイヤフォン、USBケーブル、充電器が基本的に入っていない。家に余りがある人ばかりではないだろう。
100歩譲って「日本では付属品が別売りという習慣がある」としても、さすがにGalaxy S8にはAKGイヤフォンが付属するし、LGV35にも当然あると思った。
しかし驚いた事にB&Oイヤフォンは同梱されていない。オーディオに注力しているからこそ、付属させて欲しかった。ちなみにdocomo版は付属するらしい。
最後に
横幅がしっかりした持ちやすい6inchベゼルレスは今季、この端末だけだろう。エッジではないフラットディスプレイである点も好印象。有機ELは好みに差があるかもしれないが、RGBの微調整できる。
Snapdragon835のチューニングがなされれば、より強力な端末に生まれ変わるのではないだろうか。本当に大きく致命的な要素もないし、強いて言うならイヤフォンなどの付属品はせめて付けて欲しいというところだ。端末の購入を検討されてる方にはもってこいの一台だと思う。
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