真相は明らかになっていないが、今年の夏モデルとしてドコモからHuawei P20 Proが発売されるのでは!?と話題になっている。もしも本当であればGalaxyやXperiaを脅かす存在になること間違いなしと言えるだろう。
ただ、キャリアから発売されるとなれば「お財布ケータイはどうなるの?」というのが大きな注目点の1つ。今までレビューした通り今回のP20 Proは注目度、満足度がとてつもなく高い。もしドコモから出るとしたら、日本特有の機能はどうなるのだろうか。過去の例から推測してみたい。
①キャリアへの忖度がない強気のHuawei
キャリアから発売されたHuawei端末は、直近で言えば2018年のau nova2だろう。キャリア仕様には改造されず、Felicaなしで発売された。また、Y!mobile版 nova lite(608HW)もプリインストールアプリがあるだけで素の状態でリリースされている。
恐らく、キャリアに対する発言力がここ1~2年で大きく増したのではないだろうか。キャリアに言われるがまま無理やりお財布、ワンセグ、防水仕様にするような事を嫌っているのかもしれない。その影響力は付属品からもみえてくる。
キャリアでAndroidスマートフォンを購入すると充電器類は一切付属しないのだが、先に挙げたnova2や608HWは全て付属している。パッケージも完全に自社仕様で、iPhoneのような扱われ方。まるでキャリアの方から「扱わせてください」とお願いされているかのようだ。
②キャリア仕様の時代もあった・・・
2012年、ドコモから発売された初のHuaweiスマホ、HW-01Eにはワンセグが搭載されていた。翌2013年のHW-03EではFelicaも追加され、キャリア主導なのが一目瞭然。ドコモだけでなく旧EMOBILEからも同じくFelica搭載のGL07Sがリリースされるなど、やはりキャリアへの忖度が垣間見える。
とはいえ、同時期に発売されたSoftbank 201HWのようにワンセグ・Felica・防水のいずれも搭載しない機種も存在する。これが低価格実現のためにキャリアが仕向けた事なのか、Huaweiの意向なのか判断のつかない例もある。ここまで書いておき何なのだが、こうした過去を見ると全く推測できないというのが正直なところだ。
最後に
国内キャリアのAndroidはXperia、Galaxyのツートップが続く状態となっており、富士通やSHARPは完全にミドルスペックへと移行してしまった。この決まりきったサイクルを打破できるのは、Huawei P20 Proくらいだろう。今や日本人の多くが知るようになった。
ただ、欲しい人はどうしても欲しいのがお財布、Felica機能。ドコモから販売するのなら、どうにか搭載してもらえないだろうか。でなければ、わざわざドコモから買う魅力は一気に薄れるし、国内版SIMフリーとの差がつかなくなってしまう。
もし搭載されたら、筆者は海外版を売却してドコモ版を買うかもしれない。今まで見たことのないカメラとお財布が一体化した超ハイエンドスマホなど喉から手がでるほど欲しくなる。特価BLでもいいから欲しい。そして、ここまでワクワクするのはどれくらいぶりだろうか。