韓国で買ってきた SIM フリー Galaxy Z Flip を国内 SIM で検証した。
主に VoLTE やデータ通信の可否、電波状況に関しての考察を記していきたい。
ドコモ:VoLTE不可、4G データ通信 OK
まずは NTT ドコモ 正規 SIM 及び MVNO であるが基本的に 4G データ通信は利用できる。
ただし常に VoLTE 表記が出ていながら実際に通話すると 3G に落ちてしまうので注意したい。
というのも 3G 通話の場合、地方や山間部などでは 800 MHz帯(Band 6)に切り替わるのだが、Galaxy Z Flip は Band 6 非搭載である。
逆に 4G におけるドコモ 800 MHz には対応しているため、データ通信網を使った LINE 通話などは安定しているはずだ。
さらに東京・名古屋・大阪エリアに飛んでいる Band 3 も掴むため、4G データ通信に関しては申し分ないと言えるだろう。
KDDI:VoLTE ・4G データ通信ともに OK
次に au 及び UQ モバイルに関しては VoLTE通話 ・4G データ通信ともに何ら問題なく利用できた。
推測になるが Band1, 18 のほかデータオフロード先として WiMAX2+ (Band 41)にも接続されるはずだ。
ただし複数の 4G を同時に受信するキャリア・アグリゲーションなどは、やはり国内正規品のほうが期待できるだろう。
SB/YM は VoLTE 不可、4G データ◯
ソフトバンクは iPhone 専用 SIM、Y!mobile は n101/n111 SIM で確認した。
どの SIM でも Softbank 表記となり通話は 3G データは 4G で利用できる。
ただしプラチナバンド Band 8 (900 MHz)を搭載しているため、通話の接続率に関してはドコモよりも地下・山間部に強い。
さらに全国区で Band 3、AXGP の Band 41 にも接続されるため電波状況に関しては 4 キャリアで抜群かもしれない。
楽天:VoLTE・4G データともに OK
最後に楽天モバイル(無料サポータープログラム)だが、なんと優秀なことに VoLTE・4G 通信ともに問題なく利用できた。
しかも自社の Band 3 によるもので、au ローミングの Band 18 と合わせれば 4G only として問題なく利用できる。
通話に関しては楽天 LINKアプリを使えば圏外知らずとなるだろう。
最後に
韓国版 SIM フリーは当初 5G シングル SIM という情報が出回っていたのだが、実際には 4G シングル SIM である。
またシャッター音がなる点においては日本版と同じであるため、au 版との主な違いは対応周波数が多いこと、余計なアプリがないこと、約 4 万円安いという 3 点に集約される。
シャッター音が嫌で eSIM が必須という人はシンガポールや英国版などをお勧めする。
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