大阪で行われた米中首脳会談において、ファーウェイとアメリカ企業の取引がこれまでどおり継続される運びになった。
これをうけて世界の株価が上昇し、資産の逃避先とされる暗号資産(ビットコインなど)が暴落するなど慌ただしい週明けとなった。
こうした背景を鑑みれば販売延期となっている NTT ドコモの P30 Pro も発売が現実味を帯びてきたのではないだろうか。
① IIJ が P30 および P30 lite を発売
7 月 2 日、 MVNO でお馴染みの IIJ が P30, P30 lite, MediaPad M5 lite 8 の販売開始をアナウンスした。
テレビ CM でひっきり無しに宣伝されているものの、発売当日はおおくの量販店や MVNO が発売を見送っていたのだ。
(最近ずっと閑散しているヨドバシアキバ、ファーウェイ売場にて)
同社はフル MVNO という半ば独立した通信事業者であり、iPhone の eSIM など一般的な MVNO が到達できない領域へもアクセスできる。
いわば MVNO の代表格ともいえる IIJ がファーウェイ製品に GO サインを出したことで他の事業者がつづくかもしれない。
そうなれば「なぜドコモだけが出さないのか」という話になるだろう。
②お蔵入りは絶対にさけたいドコモの事情
また NTT ドコモとしても絶対にお蔵入りさせたくない事情を抱えている。
4 月 5 日にアメリカで発売予定だった Galaxy Fold の販売もまた見通しが立っていないのだ。
( 発売直前に表示されていた米国キャリアのページ)
5 月 と 6 月がすぎさるも音沙汰はなく、まだテストしている段階という報道すら見受けられる。
つまりNTT ドコモはお蔵入り案件 2 つという稀にみる夏を迎えているのだ。
1 台は世界一のカメラを搭載する P30 Pro, もう一つは新時代へのヒントを見出す折り畳みスマートフォン。
どちらも脇役どころか主役クラスであり、今年のドコモは Xperia1 や Galaxy S10 だけで盛り上がっている感じが否めない。
制裁が緩和したいま「 P30 Pro をだすべきだ」という意見がドコモ内外からでてきてもおかしくないだろう。
最後に
過去にも書いてきたが、P30 Pro は筆者がいままでに経験したことのないカメラ性能を誇っており OPPO Reno 10x Zoom よりも更に凄い。
(筆者撮影の「月」が撮影できたシーン。OPPO Reno よりキレイに撮れる)
またドコモ版は Felica 搭載であることから、おサイフケータイへのこだわりを持つユーザーからの指示も広いだろう。
希望的観測ではあるが P30 Pro が経済制裁で消され、顧客の手にわたらず終わるなんて結末はあまり考えたくない。
ここまで書いておいて発売されなかったらなかなか笑えない・・・(汗)
参照記事:IIJmio、「HUAWEI P30/P30 lite」「MediaPad M5 lite 8」を発売
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