Wi-Fi ルーターでお馴染みの UQ WiMAXが 5G ネットワークに対応する。
新料金「ギガ放題プラス」とともに 対応端末 Galaxy 5G Mobile が 4 月 8 日より提供開始される予定だ。
（価格は税込 21,800 円。最大 2.2 Gbps のダウンロード速度を誇る）
UQ WiMAX に Galaxy がラインナップされるのは初で KDDI とサムスンの密着を鑑みると今後のルーターとして定着する可能性も否めない。
複数の 4G ネットワーク対応へ
新サービスでは NR n78 を用いた「5G」のほか、 au 4G の 2100 MHz（B1）と 1800 MHz （B3）が追加され、3 つのネットワークが切り替わる仕様となる。
（画像は WiMAX2+ ルーター W03 と ZTE AXON7）
2500 MHz 帯のみを用いた従来の WiMAX2+ は屋内に弱いという致命的な欠点を抱えていて、4G B1 が加わるだけでも圏外エリアの解消や混雑緩和などサービス品質は大きく向上するだろう。
ただし B3 は後発であることから 5G とともに基地局の拡充を待つことになりそうだ。
2 年間は月額 4,268 円（税込）
月額料金は 4,818 円（税込）で 25 ヶ月間は毎月 500 円が割引される。
値引き後は 4,268 円（税込）となり 2 年以内に解約すると違約金 1,100 円が発生する仕組みだ。
ところでデータ通信の制限にも注目したい。
これまでは直近 3 日間のデータ量が 10 GB に達すると制限速度になっていたが、新サービスではこれが 15 GB に緩和。4G エリアならば今までと同等の料金でより多くの通信が楽しめるだろう。
1 ヶ月の上限は定められていないため 1 日 5GB 以下であれば実質データ無制限なのだ。
新たなルーター時代が来るか！？
なお惜しい点ものこる。圏外を抜本的に無くすには楽天モバイルのパートナー回線にもなっている 4G 800 MHz （B18）が不可欠なのだが、こちらは月額 1,100 円（税込）で有料に設定されている。
毎月 15 GB まで利用できるが超えると 1 Mbps どころか 128 Kbps まで制限されるので注意が必要だ。
WiMAX2+ は 2013 〜 2017 年頃までは実質的な無制限ルーターとして大きな存在価値を見せていた。
ところがここ数年では月額 100 GB 使えるソフトバンク再販 SIM やテザリング無制限のドコモの「ギガホ」、さらに 200 円の追加料金で 24 時間データ無制限になる KDDI "povo" などの登場で存在感が危うくなっていた。
そろそろ抜本的な改革が必要とされる中での「ギガ放題プラス」はサービス継続の上で必要なアップデートと言えるだろう。
できればスマホ 1 台のテザリングで済ませたい時代。Galaxy を武器にしたWi-Fi ルーターは支持されるだろうか。5G の普及とともに期待がかかる。
（なお既存 WiMAX2+ ユーザーは新プランの移行手数料が負担されるが、量販店など MVNO に該当する企業により対応が異なる可能性がある）
リンク：UQ WiMAX
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