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本体価格 81,315 円(税込)の「AQUOS Zero5G basic DX」 が割高にみえる理由を解説

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9 月 11 日に発表された SHARP AQUOS Zero 5G basic の KDDI モデル DX が 19 日に発売される。

いまやアップルに次いで国内シェア 2 位をキープする SHARP だが、中国メーカーの参入もあって気が抜けない。

ぜひ頑張って欲しいと応援しているのだが、発表された価格はハイエンドでもないのに 81,315 円(税込)となかなか強気。

残念ながら訴求力に欠ける印象だ。それが何故なのか 3 つの視点から見てこう。



やはり中国メーカーの存在感

割高に感じる理由は中国メーカー、とりわけ OPPO と Xiaomi の存在感であろう。AQUOS Zero5G Basic DX と同等スペックのモデルは 4 ~ 6 万円台でが買えるのが現状だ。

例えば au で発売中の Xiaomi Mi 10 lite 5G ( XIG01 ) は、ミドルスペックの Snapdragon 765G、ROM 128 GB、RAM 6 GB で基本スペックは同等。そこに 4 眼カメラと 5G を備えて 42,700 円(税込)という低価格。

Google に対応しながらファーウェイ P40 lite 5G を破り国内最安 5G スマホ(9 月 14 日時点)の地位を獲得したのだった。

ゲームをしたいなら、この 4 万円台のスペックでも十分であり 240 Hz レートや Felica にこだわるならば、先日投げ売りされた AQUOS Zero2 の白ロムを 3 万円台で購入すれば幸せになれるだろう。

あれだけ値下げして大きな話題にしておきながら、スペックダウンした 5G モデルを 8 万円で出してくる理由は理解に苦しむところだ。

(キャリアの手がほぼ加わっていない、素の Xiaomi が低価格で楽しめる )

もう一つ例を挙げてみよう。ソフトバンクで販売中の OPPO Reno3 5G は Snapdragon 765G、ROM 128 GB、RAM 8 GB の構成で、まさに AQUOS Zero5G Basic DX と基本スペックでは同等だ。

4 眼カメラとFelica を搭載し画面リフレッシュレートは 90 Hz まで対応。それでいて AQUOS より 10g 軽くて価格は 68,400 円(税込)。

やはりミドルスペックである以上、この辺りで勝負して欲しかった。8 万円あれば型落ちのハイエンドが買えることもあって訴求力には大きく欠けるだろう。

 

5G はまったく普及していない

訴求力に欠けるもう一つの要因は 5G 対応を売りにしながらも現実にはまったく普及していない現状があるからだ。

AQUOS Zero5G basic のムービーには 5G で変わる世界観が描かれている。

確かに意気込みは素晴らしいが au 5G がまったく普及していない現状をみると 4G のまま筐体のコストを抑えた方が賢明ではないだろうか。

しかも au ユーザーが購入するには 5G 料金プランへの変更が必須であり、普及するまで変えたくない人だっている。そうした事をきちんと想定しているだろうか。

キャリアが本腰にならない限り 5G を全面にだしても空回りするだけだ。

(下り 1 Gbps を超える世界はあと数年やってきそうにない)

ちなみに東京 23 区都内では au ショップ内などスポット単位でしか受信できない。そのスポットも大まかな住所しか書かれておらず、訪れても拾わないことだって多々ある。



付属品から見直した方がいい

そして割高に感じる最後の理由は付属品だ。Xiaomi、OPPO、Huawei いずれかの製品を買った人は最初から保護フィルムが貼られているのに驚いた経験はないだろうか。

また AC アダプター、Type-C ケーブル、イヤホン、試供品のケースが入っておりグローバルと同様の販売方法に気を使っている。

ところが日本スマホはガラケー時代のあしき習慣が残っていて基本的にアクセサリーは別売りとなっている。海外の販売方法とかけ離れており「おもてなし」の国とは言えないのが国内キャリアの現状だ。

(AQUOS Zero5G Basic DX も予想を裏切らず、SIM ピンと試供品のケースがあるのみ)

この辺りもキャリアスマートフォンはそろそろ何とか対応した方がいいと筆者は考えている。iPhone や Pixel にも当たり前にアクセサリーは付属しているのに、いつまでも国内メーカーだけはこの有様で不親切だ。

もちろんスペック、価格、付属品でスマートフォンの価値がすべて決まるわけではない。シリーズをずっと使ってきたファンにしか分からない機能や AQUOS のアイデンティティーはあるだろう。

だからこそ AQUOS シリーズを買い揃える人もいるだろうし、いくら出してでも買いたいと思う人がいても不思議ではない。

ただし中国メーカーはグローバル展開を得意とする故に大量生産と低価格化につよく、この点とどう戦っていくかを考えないと、あっという間に日本市場に攻め込まれてしまうだろう。

とくにキャッシュバックや大幅な値引きが規制され、ダメ押しでコロナによる経済不況で買い控えが起きている。そんな中で 5G が普及してもいないのに 8 万円以上をミドルスペックに費やすのは、よほどの SHARP 好きくらいではないだろうか。

少しがっかりさせられた価格設定だが、同機種とともに発表された残り 3 機種はスペックからしてもう少し安くなるはずだ。MNP 割引をつかって買いたくなるような設定に期待したい。

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