破産してMAYA SYSTEMが買収した旧FREETEL時代のルーター、ARIA2が秋葉原で大量に出回っている。価格は税込3,980円と非常に安い。
検証もせずに「WiMAX2+で利用可能」と謳い、実際には使えず大炎上したルーターなのだが、知っている人から見たら懐かしいだろうか。この価格ならお買い得、特徴をみていこう。
①au系格安SIMが利用可能
au系のSIMが利用できるWi-Fiルーターは、MR04(05)LNなど、価格が高く種類も多くない。筆者の独自検証だが、VoLTE、非VoLTEの両方のSIMで動作を確認。
(Band2、Band4が不可欠なアメリカ大陸での利用には向いていない。逆にアジア・オセアニア・中東・ヨーロッパ・アフリカなどで幅広く使える)
ドコモ、ワイモバイルに加えauが使えるルーターが3,980円はかなり安い。海外に行く予定の方や、Wi-Fiタブレット用などにルーターを探している方にはぴったりだろう。
(堂々とSoftBankと掲げているが、iPhone専用SIMを無理やり使えば通信できるくらいの認識で、実際に使えるSoftBank SIMは皆無に等しいはずなので注意したい)
②SIMカードが標準SIMな点に注意
ただし、注意したい点が1つ。今や珍しい標準SIMカードスロットのため、多くの場合はSIMカードアダプターが必要になるだろう。しかも、スロットが少し窮屈にできており、アダプターによっては挿入しにくい。
無理に入れるとSIMスロットが破損してしまうため、アダプターを利用する場合はかなり慎重な作業が必要になるだろう。(本来ならUQ mobileのVoLTE SIMのような自由に大きさを変換できる物が望ましい。ただし、日本にはそのような文化がまだない)
最後に
スマホのテザリング機能を利用して、ルーター代わりにする時代が到来すると思いきや、意外にもWi-FiルーターにMVNO SIMを入れる方が多いようだ。ドコモルーターの中古品は幾らでも転がっているが、au系が使える新品はこの価格帯では珍しい。
シリコンカバー付き、電池パック交換可能(新品予備で買っていた方が安いかも)な点にオマケ要素を感じる。正直な話、筆者はFREETELにいい思い出がないのだが、この価格なら利便性が高くてお買い得だろう。インターネットでも購入可能のようなので、興味ある方はチェックしてみよう。