日本時間 5 月 6 日の夜、Xiaomi Mi Mix Fold にアップデートが降臨し、注目の PC モードが搭載された。
結論から書くと発展途上と言わざるを得ないが「スマートフォンにもタブレットにもなる」が謳い文句だったフォルダブルに「PCにもなる」という可能性を切り開いた点では大きな価値体験と言える。
ではどんな事ができるのか。検証がてらレビューしたい。
UI はまだまだベータ感
MIUIのドロワーを下ろすと「PCモード」が追加されている。
(2段目のキャストとMiシェアの間に PC mode が出現した)
ここをタップすると一瞬「掌上PC」と表示され瞬時にデスクトップモードが出現する。
画面左下の四角4つのアイコンが Windows でいうスタートボタンになっているようだ。
(スタートボタン横には検索欄、さらにその横にはよく使うアプリの常駐が可能)
中央右の ∧ をタップするとディスプレイ輝度、Wi-Fi、Bluetooth、データ通信のオンオフ、スクリーンショット、キャスト出力、音量調整が可能。
右下は「マルチタスク、ホーム、戻る」ボタンが配置され Android のように操作できた。
スタートボタンを押下すると Windows のようにアプリや設定一覧が表示される。
複数のアプリを同時表示させたり MIUI では全画面表示になるアプリを小さく起動できるのは目新しく、使い方次第ではスマホモードより便利かもしれない。
(Twitter、NetFlix、LINE を同時起動)
ただしアプリをよく見ると 1 つのウィンドウとして起動しておりサイズを調整できる物は限られている。この辺りは Samsung Dexと似ていおり改善の余地がありそうだ。
ちなみに PC モードのまま運用することも可能。サブディスプレイは MIUI、開いたメインディスプレイは PC モードと言った使い方もできる。
文字入力は最高に捗る!!
ここで外部キーボードと接続させてみよう。トラックパッドを兼ねたThinkPad X1 Fold 付属のミニキーボードを Bluetooth 接続させるとポインタも表示され快適に動作した。
そして適当に文字入力するとその快適さに驚かされる。 iPad や Samsung Dex と異なり好きな IME をそのまま利用できるのだ。これは漢字など文字変換を要する国ではユーザーフレンドリーだ。
そのまま Chrome を開いて試しにブログを書いてみたが画像ファイルのアップロードも問題ない。
あまりに Web 体験が捗るので本当に PC として利用する人も出てくるだろう。現時点ではアプリを複数並べるより Web ブラウザを使った操作が主体になりそうだ。
1 台 3 役はフォルダブルの新境地か
あとはファイルや画像をデスクトップに貼り付けたり、それをブラウザにドラッグ&ドロップするなどの動作を確認したが、それ以外は特筆すべき事がまだまだ少ない。
設定画面はスマホサイズのままで、やはりテスト段階と言わざるを得ない。
しかしスマホとタブレットの 2 役だったフォルダブルが PC も含めた 3 役になるなら、Xiaomi Mi Mix はそれだけで他社との差別化に成功していると言える。
スペックは Snapdragon888, ROM 256/512GB RAM12GB は今年の最高峰であり、それでいて 20 万円を切るなら Galaxy Z Fold 新作に対抗できるのではないだろうか。
まだグローバル ROM さえ存在しないので何とも言えないが、日本にも展開されたら面白いことになりそうだ。
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